今回はメルマガ第19回の内容をお届けします。
■第19回 April(四月)
April is the fourth month of the year.
[エイぷりる ぃずざ ふぉぁす まんすぉぶざ いやぁ。]
(カタカナがアクセントのあるところ)
意味:四月(卯月)は一年で4番目の月です。
四月ですね。新年度ということで、この時期はなんだか気持ちが高ぶりますね。桜も綺麗だし。
でも、これは日本特有の文化なんです。欧米では新学期は9月から始まるのです。入学式、入社式もありません。ちょっと味気ないです。
さて、今日のテーマの「四月」とは、「第四の月」のことですね。なに当たり前のことを…とお思いでしょうか。「April」は「the fourth month of the year」、つまり「一年の第4の月」と辞書にも載っています。それはその通りなのですが、しかし、「April」には隠された「過去」があるのです。
実は「April」、昔は第2の月でした。
「April」の語源はラテン語の「Aprilis」(アプリリス)です。この言葉には「開く」という意味があり、おそらく「花が開く月」ということだったのでしょう。また、美の女神「ヴィーナス」はギリシャ語で「アフロディーテ」で、これと結び付けられることもあります。日本の「卯月」も「卯の花の咲く月」ですから、なんとなく似てますね。
ですから、「April」には本来数字の「4」という意味はないのです。そして、当時の古代ローマの暦では、「March(軍神マルスの月)」が一年の第一の月でした。ですから「April」は第二の月でした。
その証拠が実は今もカレンダーに残っています。
「October」は「10月」ですが、「Octo」は数字の「8」という意味です。オクトパス(タコ)の脚は「8」本ですね。つまり、「October」とは「第8の月」という意味のまま、現在の「10月」になったわけです。
また、「February(2月)」が28日で終わり、4年に一度29日があるのは、「February」が最後の月で、一年の残りの日数が28日しか残っていなかったこと、そして4年に一度、年末に調整をしなければならなかったことに由来します。
どうせなら、「April」が「第一の月」だったらよかったのにと思うのは、やはり日本人だけでしょうかね。
ではまた。
草々
Penta
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