明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね。
皆さん、年末年始をどうお過ごしになりましたか。ペンタは京都のマミーの影響で、年末年始は時代劇を観ないと羽が抜けてきてしまうのです。でも、ここロンドンでは時代劇を観ることができません。困ったなあ。思い切って、ハゲ散らかした姿でロンドン君(注 僕がロンドンでお世話になっている超絶親切でイケメンでブラックで狂気なお方)に相談してみました。
ロンドン君は僕の哀れな姿を見て、目に涙をためながら、ヒクヒクしながら言いました。
「お前、飛べないし泳げないから羽なんていらないじゃん、気にすんなよww」
僕の頭には「ジャーン」という銅鑼の音が鳴り響きました。な、なんて人だ・・・
「でもさ、時代劇ならイギリスにもあるぞ」
「え、ホンマ?さすが世界の健さま・・・」
「そうだったな、お前の母ちゃんは暴れん坊将軍が大好きだったな。でもこっちで観られるわけねえだろ、ばーか」
「でも今さっきロンドン 君言うたやん!」
「ばか、それはイギリスの時代劇だ」
「ばか、ばか言うな!この・・・」
この時僕は思ったんだ。「このあほんだら」って言ってしまったらあいつの思う壺だって。このまま僕をハゲペンギンにしてずっと僕を笑うつもりなんだ。僕はグッと堪えた。すると・・・
「この・・・何だよ。言ってみろよ。」
ロンドン君の挑発にのってはだめだ、がんばれ、僕!
「この・・・この・・・このごろロンドン君はなんて僕に優しいんや。僕のこと心配してイギリスの時代劇のこと教えてくれはるなんて。僕は嬉しうて嬉しうて、涙が出てくるやんか。ありがとう、ありがとうな」
僕はロンドン君の手をとって泣いた。プルプル震えながら。怒りに燃ながら。
「そこまで言われたら、仕方ない、教えてやろう。でもそれでハゲが治るかは知らんがな。まあ、まずは楽しく観ることだな。その為には少し英語を勉強した方がいい。言葉遣いがちょっと古いから」
「え、イギリス人もござるとか言うの?」
「ま、そんな感じだ」
「へー、知らなんだ!I’m Penta de gozaru って言えばいいの?」
「ああ、そうだなww」
ロンドン君の薄気味悪い笑顔に僕は戦慄を覚えた。この人絶対前世は越後屋だったはずだ。
と言う訳で僕はロンドン君おすすめのイギリスの時代劇「Downton Abbey」を観る為に、ロンドン君から英語をまた教わることになった。これはその壮絶な戦いを余すところなく記録したものである。
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