10月のある日、ロンドンくんが言った。
「来月、台湾に行くぞ」
「え、ほんま？おいしいもん食べられるん？」
「そうだな〜。俺のポケモンGOの師匠の食いしん坊先生が楽しみにしてるくらい、美味しいものがあるらしい」
「そら、間違いないな！で、あの食いしん坊先生と食い倒れの旅でもするんか？」
「いやいや、友達が結婚するんだよ。披露宴に出席するのが目的だ。お前も会ったことあるだろ、去年の夏、ジャンプのイベントに一緒に行った・・・」
「あ、思い出した。イラストと写真が上手なSくん！結婚するんか？めでたいなあ〜。ロンドンくん、また先越されたな笑」
「うるさいわ、ぼけ。それ以上言ったら置いてきぼりな」
「ごめん、堪忍な。ロンドンくんにはきっと相応しい人が現れるから。（内心：けっ、だからいつまで経ってもいい人なんて現れないねん、この性悪が、自業自得や）」
ということで、食いしん坊先生とロンドンくんと僕は初めて台湾を旅することになったんだ。これから、その道中の記録を書いていこうと思う。現地でたくさんのお友達に会って、美味しいものをたくさん食べて、あまりに楽しい旅やったんで「喜録」とした方がええかなと思う。
さて、それからロンドンくんたちは手土産を買ったりして、あっという間に出発の日を迎えた。
当日、羽田空港を12時15分に出発して、台湾松山空港に15時05分（現地時間）に到着する、3時間50分の空の旅。僕にとっては3年ぶりの空の旅。やっぱり、空を飛ぶってカッコええなって思うわ。わくわくや。
一方、ロンドンくんはというと、頼まれた原稿をまだ一文字も書いてなくて（これが後々ロンドンくんを苦しめることになる。ほんまアホやな）、フライトまでの待ち時間、空港のカフェで原稿書いてたみたい。まあ、フライト中も原稿書いとったんやろな。 僕はおいしいもんの夢見て寝てたけどな。食いしん坊先生はきっと台湾の美味しものを調べてたはずや。そう、この先生のおいしいものへの情熱は半端ないことが後々わかるんや。僕にとってはほんまに食いしん坊の先生やった。
そんなこんなで、僕らは台湾松山空港に降り立った。つづく・・・
（写真は僕とロンドンくんが台湾から持ち帰った思い出の品々やけど、冬筍餅は先生おすすめのビスケットです。一つ食べたら、めっちゃ美味かったわ〜。さすが先生）
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