台湾初日は夜市を満喫した僕たち3人、2日目はロンドンくんのリクエストで故宮博物院に行くことになっとったんやけど、なんと、それを聞いたYさんが案内してくれはることになった。しかも、車まで出してくれはるなんて、なんていい人なんや。こんなお人が食いしん坊先生のお友達なのはわかるけど、なんでロンドンくんまでお友達なんや?ロンドンくんなんていつも僕にいじわるしてくるんやで、僕のおやつ取りあげたり、フィッシュ&チップスのお芋さんで僕を殴ったり、僕が飛ぶ練習をする時に必要なビールを横取りしたり、ある時なんか、僕の風切り羽を切ろうとしたねん。ま、その理由はちょっとあんねんけどな・・・
そんなことを考えてたら、いつの間にか目的地の故宮博物院に着いてました。故宮博物院は、丘の上に立つ大きな建物で、王様が住んでる感じでなんやらカッコよかったわ。


でも、故宮博物院って中国の昔の宝物がたくさん入ってる博物館なんやろ?なんで台湾にあるんやろ?ということで、ロンドンくんに聞いてみた。するとロンドンくんは、お前そんなことも知らないで来たのか?という目で僕を見て、ニヤッと笑ったんや・・・あかん、こいつのこの目は・・・あ、あれが来る・・・
ロンドンくん「じゃ、クイズな」
ペンタ「え、今ですか?(出た〜、ロンドンくんお得意の質問にクイズで答えるやつ)」
ロンドンくん「嫌ならいいんだぞ、別に。その代わり、今日の夕飯は抜きかもな〜」
ペンタ「もちろんやらせていただきます。(けっ、仕方ねーな)」
ロンドンくん「故宮のお宝は最初どこにあったか、わかるか?」
ペンタ「中国のどこかってことやろ?うーん・・・ヒントください」
ロンドンくん「故宮博物院の名前をよく見ることだな」
ペンタ「故宮?・・・故は昔って意味やろ・・・宮は宮殿・・・あ、昔の宮殿!」
ロンドンくん「そう、もともと中国の皇帝の住む宮殿にあったものだ」
ペンタ「すごいやん!ほな、壬氏さまや薬屋の猫猫も見たんかな、ここのお宝?」
ロンドンくん「そうかもな。笑 でも時代が違うかもな。故宮の所蔵品は清王朝が辛亥革命で倒された時に所蔵していた品だから」
ペンタ「そうか、でも、それがなんで台湾にあるん?」
ロンドンくん「蔣介石の国民政府と日本が戦争になった時に、戦火を逃れるために北京から上海や南京に宝物を移したんだ。そして、第2次大戦後の国共内戦で蔣介石が負けそうになった時、台湾に運び込んだというわけ。だから中国に残されたものもあって、それは北京で展示されてる」
ペンタ「へ〜、でも蔣介石はんが台湾に持ち込んだくらいやから、台湾のお宝の方がいいやつちゃうの?」
ロンドンくん「お前、そういうところだけは察しがいいな、普段はアホのくせに笑」
ペンタ「アホじゃないもん!」
こうして僕らは故宮博物院の中に入った。中はとても広く、たくさんの美術品が分野別・時代別に展示されていた。でもやはり展示品は清朝時代のものが多いみたい。特に有名なのは何かとロンドンくんに聞いたら、「白菜」と「豚の角煮」だって教えてくれた。なんか美味しいそうやん!俄然、やる気になってきたで!早く食べたいな!きっと、食いしん坊先生も同じ気持ちのはずや。
その前に、僕たちは特別展示を見ることになった。花や蝶などを模った宝石のアクセサリーなんかがたくさん展示されとったんやけど、なんか美味しそうなものでもあったんやろか、見るのに夢中になった先生がガラスケースに頭を突っ込んで、えらい音を響かせよったで。笑 まあ、確かにガラスがほんま透明で見えなかったのもわかるけどな・・・でも、大丈夫やで先生、他の場所に同じようなおでこの跡がいくつかあったしな、先生だけやないから。笑
そんなこんなで、先生が笑いで僕たちのお腹を満たしてくれた後、「翠玉白菜」が現れた。

緑と白の石をうまく使って白菜にしたわけなやな。うまいな〜。よく見ると、白菜の上にはキリギリスとイナゴも彫られてて、これらは子孫繁栄を象徴しているらしいで。白菜と言ったら、やっぱり鍋やな、夕飯は鍋がええなあ〜っと思ったで。
次は、いよいよ、お肉や!と歩いてたら、なんと、この日は角煮さんは展示されていないってさ。ちぇ、せっかく楽しみにしとったのに・・・。先生もめちゃ残念そうな顔しとったで、ほんま。
次に何を見たらええねんと思ってたら、先生が変なこと言い始めた。
「王騎の矛ってあるかな」
そう、僕らは知らないうちに「古代中国」の展示スペースに足を踏み入れていたんだ。そして、何を隠そう、食いしん坊先生は大の「キングダム」好きのお方、早くここから連れ出さないと大変なことになる!
僕はなんとかしようとロンドンくんの方を見ると、
「このボウガン、すげー、秦の時代のものだって。ほんとにこの時代にあったんだ〜やべ〜」
となんか、目を輝かしているではありませんか・・・て、手遅れやった・・・。こうして、中二病を発症したロンドンくんと食いしん坊先生二人による古代中国・キングダム談義が始まったとさ。おしまい。
おまけ:そんな二人を僕とYさんはドン引きしながら眺めていましたとさ。笑
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