台湾3日目、いよいよお友達のS君の結婚式当日。先生とYさんと娘ちゃんとロンドンくんは、皆ちょっとおめかしして会場に向かった。僕もとっておきのお気に入りのスカーフを身につけたで!今日はたくさんS君を祝福してあげるんや!でも、僕はこの時、僕を待ち受けている運命を知るよしもなかった・・・。あのことを思い出すだけで、涙が今でも出てくるんや・・・。
結婚式会場は台北からは離れているので、僕たちは台湾新幹線に乗った。
「ロンドンくん、なんか台湾の新幹線って日本のに似てるなあ?」
「なんだ、お前知らないのか、この車両は日本の東海道・山陽新幹線の700系の改良型だぞ。ていうか、台湾高速鉄道は、日本の新幹線技術を初めて輸出したケースってことも知らなかったのか、お前・・・」
「え、そうなん?じゃあ、安全面でも安心やな。安心して寝ていられるな!」
「そうだな、安心して寝ていていいぞ。お前、結婚式のご馳走のために朝食抜いて、腹減ってるだろ」
先生はちょっとお疲れなのか、僕より先に寝てしもうた(さすがや)笑 ロンドン君はこの移動時間を利用して原稿を書き進めるつもりらしい。実はロンドンくん、昨晩も遅くまで原稿を書いていたから眠いらしいけど、締切が近いから頑張るんやて。でも、最近のロンドンくんは睡眠時間が5時間を割ると記憶障害気味になるんで、ちょっと不安やな・・・ま、ええか、おやすみ。
トゥールールールートゥットゥルー(ドラクエの宿屋に泊まった翌朝の効果音・・・らしい)
そして、僕が目覚めた時、結婚式の披露宴はもうクライマックスやった・・・
僕がロンドンくんのカバンから這い出た時、辺りは真っ暗で、その中にたくさんのキャンドルライトが浮かんどった・・・僕は鳥目やから慣れるまで少し時間がかかったんやけど、たくさんのキャンドルライトの間にはたくさんの人たちがおって、その中心には何やら格好ええお兄さんと綺麗なお姉さんがおってな、「あっ!Sくんとお嫁さんや」って分かった時、ふ、ふたりが、き、キスを、し、したんや・・・。ぼ、僕は突然目にした光景にドキドキしてしまって、そのまま気を失ってしもうたんや・・・。

「おい、ペンタ、起きろ。披露宴が終わるぞ。S君とお嫁さんに挨拶して、帰る支度だぞ」
「つ、次の勝負こそ、先生に勝ってみせるんや!むにゃむにゃ・・・」
「おい、先生との大食い勝負の夢はその辺にしといて、早く起きろ〜、S君におめでとう言えよー」
「はっ、僕としたことが・・・。Sくん、結婚おめでとう!!!」
こうしてなんとかS君におめでとうは言えたんやけど、僕は披露宴のほとんどを寝て過ごしてしもうたんや。ロンドンくんは例の記憶障害で僕を起こすことを忘れてお酒を飲んでいたらしい・・・。もちろん、僕はご馳走を食べられず・・・
ご馳走を食べられずがっかりしている僕を見かねて、先生が撮った写真を見せながら僕を慰めてくれました。こんなご馳走を食べたそうです・・・










最後のアイスクリームはお土産のデザートで、全員もらったので、これだけは僕も食べることができたけど・・・。
帰りの新幹線の中でロンドンくんはまたさっさと原稿書きを始めよった。僕の隣に座った先生が言った。
「夢の中で私と何の大食い勝負してたの?」
「アイスクリーム・・・」
「もう一回勝負しよっか!ちょうど、さっきもらったし 笑」
あかん、もう先生には勝てる気がしません・・・
それにしても、あの時見た新郎新婦のキスはほんまにロマンチックやったなあ〜。あんなキスできるなら結婚もええなあ〜。でも、次の瞬間僕はある重大なことに気づいてしもたんや。僕の口って、嘴やん・・・。ぜんぜんロマンチックやあらへん・・・涙
ロンドンくん「お前、その前にお相手見つけろよ笑」
その夜ペンタは、「けッ、ロンドンくんには言われとうないわ!」と一人でアイスクリームをやけ食いしましたとさ。「なんやら台湾の結婚式はとてもあったかくて、アイスはとても甘くて、少しだけ涙の味がするなあ・・・涙」。おしまい。
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