S君夫妻と美味しいお食事とお酒を楽しんだ次の日、僕たちは台湾屈指の観光地九份に行く予定。それを聞いたS君がなんと案内してくれることになった。先生やロンドンくんが、「新婚なのに悪いよ〜」と言うと、「送ったらすぐ帰るから大丈夫」と言い張るS君。ほんま優しいな、S君。ありがとうな。
ただ、九份はランタンの火が灯る夕方の方が見たいちゅうことで、11時にS君と待ち合わせすることになったんや。
「ほな、それまで何すんの?ロンドンくん」
「決まってるだろ、先生がおいしいもの食べる気満々だから、俺たちも一緒に食べるんだよ」
「流石は先生やな!飲んだくれでグータラのロンドンくん一人ではこうはいかんかったやろな・・・笑」
「やっぱり行くのやめようかな、俺、グータラだし・・・」
「か、堪忍やで、ちょっと言い過ぎたわ(あ〜あ、めんでくさ、てか飲んだくれは認めんのやな)。それに、先生が道に迷ったりしたら大変やから行こ〜や(まあ、これは半分ほんまやけどな・・・)」
「お前がそこまで言うなら仕方ないな〜。でもこれは先生が道に迷わないため、だからな」
「それはそうと、先生は何を食べたいのやろ?ロンドンくんも知らんの?」
「なんか超人気店らしいけど、何なんかはよくわからん。ま、行ってからのお楽しみだな」
僕たちは先生と合流するためにホテルを出たんやけど、ロンドンくんはここで重大な忘れ物をしよったねん。それが何だったかは後で明らかになるわ・・・。
先生と合流した僕たちはMRT東門駅を降りた。あれ、ここは昨日も来たな・・・マッサージのお店を通り過ぎて・・・鼎泰豊が見えるなあ・・・あ、その前に右に曲がるんか・・・なんか、美味しそうな匂いがする・・・あ、人が何人か並んどる、あそこちゃうか・・・
という感んじであっという間にお店に着いたで。お店の名前は、天津葱抓餅(ティェンシン・ツォンジュアビン)というんやって。

先生が教えてくれはったけど、朝食やおやつとして台湾で人気の屋台飯なんやて。お好み焼きとクレープの中間みたいな感じやね、見た感じ。中の具を選んで注文するんやな。ということで、僕らは全部入っているのにした。せっかくやしな笑」

おばちゃん、クマさんのエプロンはかわいいけど、めっちゃ早技の凄腕やった笑 手が見えへんやん・・・笑 (これ、実はクマさんが本体なんやないか・・・笑)

最後は半分に折るんやな。いよいよや・・・ゴクリ・・・

きたー、俺たちのツォンジュアビン!いただきま〜す!!ん〜、熱々でふわふわで美味しい〜。
「ロンドンくん、これは来て正解やったやろ。こんな美味しいもん逃したら後悔するで、ほんま。」
「そうだな、これは来て正解だったな。朝のいい散歩にもなったしな」
「Sくんにも食べさせてあげたかったな、こんなおいしい朝ごはん」
「まあ、代わりにSくんには日本から美味しいお土産をだな・・・忘れた・・・ホテルに・・・」
こうしてロンドンくんは急いでホテルに戻ったけど、S君を待たせることになってしまいましたとさ。おしまい。
(でも今回は僕もちょっと反省しとるんや・・・出発前にいらんこと言うてしもたしな・・・)
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